どこからきたの どこへいくの
同じ空の星たちの下

 

「ねこのくにのおきゃくさま」 林 光

 

 猫の国の住民はよく働くけれど、歌や踊りそのほか、現世の楽しみというものを知らなかった。描の国に、そのような楽しみかたは伝わっていなかったのかしら。だとしたらそれは描の国の成り立ちにかかわるなにかが原因なのかもしれない。そもそも、猫だけしかいない国がなぜあるのたろう、いつから、どのようにして?

 というふうに、台本作者の福田善之さんは、ウェッタシンハさんの原作をさらにさかのぼってたくさんのことを考える。
そうすると、いつのまにかそれは、この世界、さまざまな人間たちが、人間以外の生き物たちと一緒にながいあいだ暮らし、愛しあったり争いでたがいに殺しあったりしてきたこの地球の今と未来について考えることになってくる。

おぺら小屋91 (こんにゃく座発行)から

 

作曲・林 光(はやし ひかる)

 1931年-2012年。東京生まれ。東京芸術大学作曲科中退。「交響曲ト調」(53)で芸術祭賞を受賞。「オーケストラのための変奏曲」(56)で第四回尾高賞を受賞。同年、映画「裸の島」で第二回モスクワ映画祭作曲賞を受賞。日本語と音楽との自然な結びつきを探究し、オぺラシアターこんにゃく座の座付作曲家として「セロ弾きのゴーシュ」「森は生きている」「変身」などのオペラを多数作曲、オペラ「吾輩は猫である」(98)により第三十回サントリー音楽賞を受賞。ヴィオラ協奏曲<悲歌>(95)は第四十四回の尾高賞を受賞した。他方、俳優座、黒テントと共働した音楽劇、そして映画音楽、宮澤賢治、ブレヒトの歌曲なども多数。
 合唱団じゃがいもとは1986年の第13回定演から隔年でお付き合いいただき、1996年からは毎回、作品を委嘱、2011年からは芸術監督を引き受けていただいた。

 

「むくどりのゆめ」 吉川和夫

 

 「きけばきくほど、ただ、なつかしく」、浜田広介原作『むくどりのゆめ』の中の一文です。静寂な風景の中にある寂しさと優しさが、心に染みました。この作品には広介自身の辛い経験が反映されているそうです。それでいて、ここには、囲炉裏に取り残された熾火のように、消えそうていながらなお強く燃え続ける温もりがあります。

 幻想的な響きとともに、「むくどりの子」に向けられる確かなまなざしと、このかけがえのない温もりとを、音楽で描きたいと思っています。

文翔館創作劇場~絆を紡ぐコンサート~チラシから

 

作曲・吉川 和夫(きっかわ かずお)

 1954年名古屋市出身。東京芸術大学大学院修了。作曲を戸島美喜夫、野田暉行、間宮芳生各氏に師事1987年、萩京子、寺嶋陸也とともに作曲家グループ「緋国民楽派」を立ち上げる。NHKオーディオドラマ『ソフィーの世界』の音楽で放送文化基金賞受賞。新作雅楽《木々の記憶》がニューヨークで初演。合唱団じゃがいも委嘱では合唱劇『ポラーノの広場』『銀河鉄道の夜』『マユコの森』、合唱童話「やまなし」。ほかに混声合唱と和太鼓のための組曲「さくらのはなびら」、連作合唱曲「どうして あんなに」、音楽童話「むくどりのゆめ」などがある。CDには「トゥバラーマ~吉川和夫作品集」、国立劇場委嘱作品シリーズ・現代の日本音楽6「論義ビヂテリアン大祭ー聲明と狂言の語りによる」、「魂の行方 吉川和夫作品集」など。宮城教育大学教授。

 

演出・出演

 

演出家・恵川 智美(えがわ ともみ)

 「黒テント」で佐藤信、加藤直らの演出助手を務めた後、オペラ演出に活動を移す。文化庁在外研修員として95年より渡伊。『椿姫』『フィガロの結婚』等スタンダードなものから『ザザ』『花言葉』他の日本初演作品まで幅広く手がける。合唱曲『原爆小景』、『魂の舟?葬送の音楽』、『鼠たちの伝説』等も演出。他に新国立劇場委託『愛怨』、竹田恵子オペラひとりっ切り『にごりえ』、こんにゃく座『銀のロバ』、東京文化会館オペラボックス『カルメン』、合唱団じゃがいも『マユコの森』など。主催するlabo opera絨毯座第2回公演でサントリー音楽財団第8回佐治敬三賞受賞。武蔵野音楽大学、二期会オペラスタジオ、日本オペラ振興会新人歌手育成部講師。

 

 

「合唱団じゃがいも」プロフィール

 「合唱団じゃがいも」は1974年から山形を中心に、山形と東京での定期演奏会をはじめ文翔館コンサート、特別演奏会、学校公演などの活動を続けている混声合唱団です。定期演奏会では、作曲家の林光さん(芸術監督)や萩京子さん、吉川和夫さん、演出家の加藤直さんや山元清多さん、恵川智美さんを迎え、宮沢賢治の作品等を合唱劇や合唱オペラとして委嘱初演するという、合唱界では斬新でユニークなオリジナル作品の創作に取り組んでいます。また、親子がいっしょに歌うことも大切にしています。
 例年、定期演奏会を山形と東京で公演するとともに、2014年県民芸術祭開幕公演で『森は生きている』や、震災復興支援コンサート、富山県民会館で開催された「とやま世界こども舞台芸術祭2016」で『オツべルと象』、仙台市天文台プラネタリウムで『銀河鉄道の夜』を上演するなど幅広く活動し好評を得ている。
 これまで、県民芸術祭大賞(2001年)、同優秀賞(1993年、2009年、2013年)、山形市芸術文化協会賞(1996年)、同奨励賞(1989年)、山形市文化振興基金賞(2006年)、イーハトーブ賞奨励賞(2017年)を受賞。

委嘱初演した合唱劇等の主な作品

林 光作曲:『かしわばやしの夜』『狼森と笊森、盗森』『鹿踊りのはじまり』
       『革トランク・東京の賢治』『なめとこ山の熊』『地の歌風の歌』「冬と銀河ステーション」
       「北上川はけい気をながしィ」「わたくしという現象は」「無声慟哭」
萩京子作曲:『黄いろのトマト』『どんぐりと山猫』『注文の多い料理店』
吉川和夫作曲:『雪渡り』『ポラーノの広場』『銀河鉄道の夜』『マユコの森』『オツベルと象』「やまなし」

 

公演詳細

 

合唱オペラ「ねこのくにのおきゃくさま」《合唱オペラ版・初演》

原作:シビル・ウエッタシンハ
訳:松岡享子
台本:福田善之
作曲:林 光

演出:恵川智美
振付:伊藤多恵

照明:安達俊章
舞台監督:平野礼子(劇団山形)
美術・小道具:安藤 淳

指揮:鈴木義孝
ピアノ:郷津由紀子


 

合唱童話「むくどりのゆめ」《合唱童話版・初演》

原作:浜田広介
作曲:吉川和夫

演出:恵川智美

照明:安達俊章
舞台監督:平野礼子(劇団山形)
美術・小道具:安藤 淳

指揮:鈴木義孝

フルート:古川仁美
チェロ:山本 純
ピアノ:郷津由紀子


 

【山形市民会館自主事業】

日時:2017年11月19日(日) 14:00 開場 / 14:30 開演
会場:山形市民会館 大ホール
入場料:一般券 1,500円 / 学生券 700円 / 中学生以下無料

主催:山形市民会館管理運営共同事業体
    (㈲山形綜合舞台サービス・㈲山形ビルサービス)
後援:山形県芸術文化協会、山形市芸術文化協会、山形県合唱連盟

チケット取り扱い:
 山形市民会館、大沼山形本店、十字屋山形店、辻楽器店、富岡本店、
 TENDO八文字屋、山形綜合舞台サービス、
 CNプレイガイド(WEB販売、ファミリーマート、セブンチケット)
  ※全国のセブン-イレブンとファミリーマート店頭で発券が出来ます。
  ※コンビニでのご購入に際して、別途手数料が必要になる場合があります。

 

公演チケットインターネット購入

 

購入手順

1、合唱団じゃがいもへの「メール」のページで、必要事項(※)を記入し、申込メールを送る。

2、合唱団じゃがいもから、申込受付メールを受け取る。

3、申込受付メールで案内される銀行口座にチケット代を振り込む。

4、入金確認次第、合唱団じゃがいもから、チケットが郵送される。
(公演日直前の場合は、当日会場受付でチケットを受け取り、精算する。)

予約受付を行い、チケット準備が出来次第発送いたします。

※ メール記載事項
合唱団じゃがいもへの「メール」のページから、「お問い合わせ内容」=チケット申込、「お名前」、「メールアドレス」、「メッセージ」欄に、必要枚数とチケット送付先住所をご記入の上、「送信」ボタンを押してください。
合唱団じゃがいも宛てにチケット申込メールが送信されます。

 

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